Koe-Navi - 声ナビ

この記事は下書き(draft: true)です。検索エンジンには登録されません。

コラム

地方在住で声優を目指す方法|上京の判断と5年間の総額

本ページはプロモーションが含まれています

地方在住で声優を目指す方法を、香川から大阪・東京の養成所へ5年通った経験から書きます。受講料は5年で約100万円、大阪へ通う高速バス代は年約35万円。上京の判断基準と、上京より先に効いた基礎の話をまとめました。

結論から書きます。地方在住で声優を目指す方法を考えるとき、最初に決めるべきなのは練習量でも学校でもなく、地方を出るかどうかです。私は香川県から大阪の養成所に通い、そのあと東京校へ移りました。

同じ「声を使う仕事」でも、声優とVライバーではこの問いの答えが逆になります。配信で活動するVライバーは地方のままで結果を出す人がいますが、声優ではそうした例を私は見ていません。

この記事では、私が地方から通った5年間の実費と、上京して何が変わったのかを書きます。金額はすべて当時のもので、2026年8月時点の募集要項の金額ではありません。

結論: 声優は地方を出る前提で、Vライバーは地方のままで成立する

Vライバーは配信の仕事なので、住んでいる場所が結果に直結しません。地方に住んだまま活動を続けている人は普通にいます。

声優は事情が違います。養成所も事務所も首都圏に集中していて、オーディションもそこで行われるためです。地方在住のままで結果を出した声優を、私は見ていません。

ただし「地方から出て成功した人」はたくさんいます。不利なのは地方の出身であることではなく、地方に居続けることのほうでした。

進路の情報がぶれるのは、この2つを混ぜて語る記事が多いからです。「どこに住んでいても目指せます」という一文は、Vライバーには当てはまり、声優には当てはまりません。

なお、この記事は特定の養成所や学校の名前を挙げていません。報酬額で順位を決める形の紹介もしていないので、判断の材料として読んでください。

地方にいて困ったのはレッスンの質、困らなかったのは練習量

香川にいたとき、いちばん困ったのは質の高いレッスンを受けられないことでした。身近に実績のある事務所や学校があったわけではありません。

情報のほうも同じです。どこに何があるのかを調べる手段が限られていて、選択肢そのものが見えていませんでした。

転機は、大阪に事務所付属の養成所があると知った日です。その日のうちに決めて、親に直談判して通わせてもらいました。迷っている時間がいちばんもったいないと、今でも考えています。

選んだ理由は2つだけです。過去の実績を確認できたことと、年間の受講料が抑えられていたこと。この2軸で選んだ判断は、今振り返っても正しかったと思っています。

一方で、困らなかったこともあります。基礎練習の量です。発声も滑舌も読解も、家でできることは地方にいても減りませんでした。

養成所5年で約100万円、大阪へ通う交通費は年約35万円だった

数字を出します。私が通ったのは大手養成所で、大阪校に3年、東京校に2年です。

項目内訳金額の目安
受講料年20万円ちょっと×5年約100万円
大阪校への交通費高速バス往復約7,000円×年約50回×2年約70万円
東京校への交通費都内の自宅から電車で週1回×2年電車賃の範囲
通学頻度週1回(レッスンは年約50回)

香川から大阪へは、毎週高速バスで通いました。往復で安くても約7,000円かかり、年約50回に換算すると年35万円ほどになります。これが2年続きました。

つまり、地方から通う場合の交通費は受講料に匹敵する規模になります。受講料だけを見て「年20万円なら通える」と判断すると、実際には倍の負担がのしかかります。

地方から通うか、出てから通うかを決めるときは、この総額で比べてください。金額はいずれも当時のもので、現在の募集要項の金額とは異なります。

費用がかかる判断です。18歳未満の方は、申し込む前に保護者の方に相談してください。実績と年間の総額を紙に書き出して見せると、話が具体的になります。

上京して分かった東京との差は「出会う人」と「講師の質」

地方にいること自体が有利に働く場面は、正直なところあまりありませんでした。出会いが少なく、同じ目標を持つ人も少ないため、モチベーションの差が出ます。

有利に働いたのは、地方から出たあとです。背負っている重みが違いました。首都圏に住んでいれば身近な養成所に通えてしまいますが、地方にいると自分で決めて覚悟を持って動くしかありません。

その覚悟が熱量に変わりました。レッスン1回に向かう本気度が、周りとは違っていたと感じています。

私がやっていたのは単純な計算です。年間の受講料をレッスン回数で割り、「この1回はいくらか」を把握してから教室に入っていました。1回あたりの金額が見えると、元を取りに行く気持ちが働いて身が入ります。

そのうえで、東京にあって地方になかったものを挙げるとすれば2つです。人の数と、講師の質でした。いろいろな背景を持つ人が同じ場所に集まっていることが、いちばんの価値だったと考えています。

進路の候補を集める段階なら、資料を取り寄せて実績と年間費用を並べるところから始められます。地方在住でも郵送で届くため、動き出す前の比較には使えます。

声優養成所・専門学校の資料請求先の掲載条件を見る (A8.netの広告リンク・新しいタブで開きます) 2026年8月時点の掲載ページです。募集内容と費用は改定されるため、申し込み前に各校の公式情報で確認してください。18歳未満の方は保護者の方に相談してから請求してください。

進学先や所属先を自分で調べる場合は、業界団体の加盟社一覧も出発点になります。俳優・声優のマネジメントを行う事業者が加盟する日本芸能マネージメント事業者協会には、約100社が名を連ねています。

上京より先に効いたのは基礎の習慣化だった

ここまで上京の話をしてきましたが、順番としては基礎が先です。養成所は基礎から応用まで教えてくれますが、基礎そのものは自分で毎日続けないと身につきません。

基礎が整っていると、オーディションの足切りで落ちにくくなります。一次審査と二次審査までは通りやすくなり、その先はキャラクターという別軸の勝負に移ります。

私の体感では、土台を整えるだけで100人に1人くらいの位置には立てます。これは統計ではなく、養成所と現場で見てきた範囲の見積もりです。基礎ができていない人がそれだけ多い、という話でもあります。

理由は審査する側に回ると分かります。プロが見ているのは個性より先に「最低限の品質担保ができる人か」です。基礎が整っていない人と組みたいとは思われません。

基礎練習は面白くありません。だからこそ続けた人との差が開きます。私がやったのは、面白くない練習をどう面白くするかを工夫して、無意識でできるところまで習慣にすることでした。

上京の費用を用意している間にも、この部分は進められます。地方にいる期間を「準備できない時間」ではなく「基礎を積む時間」に変えられるかどうかが、出ていったあとの差になります。

この記事の結論が向いていない人と、上京を勧めないケース

私の結論は「声優を目指すなら地方を出る」ですが、これが当てはまらない人がいます。鵜呑みにすると損をするケースもあるので、先に書いておきます。

まず、Vライバーや配信を軸に活動したい人には当てはまりません。配信は住んでいる場所に左右されないため、上京にかける費用を機材と配信時間に回すほうが結果に近づきます。

次に、学業や仕事の都合で、この先2年以内に動けない人です。総務省統計局の住民基本台帳人口移動報告 2025年結果によると、東京圏への転入超過は20〜24歳が80,443人、15〜19歳が21,469人でした。進学や就職の時期に動く人が多いという事実は、裏を返せば時期を合わせたほうが負担が軽いという意味でもあります。

そのうえで、次のような人には今すぐの上京を勧めません。

  • 基礎練習がまだ習慣になっていない人。出ていってから始めても、レッスン1回の単価が高いぶん損が大きくなります

  • 上京後の生活費の見通しが立っていない人。受講料と交通費に加えて家賃が乗ると、続ける期間そのものが短くなります

  • 18歳未満で、保護者と費用の話ができていない人。契約や支払いが絡むため、話を通す前に進めると途中で止まります

3つ目に当てはまる場合は、政府広報オンラインの成年年齢引下げの解説を一緒に読むと、契約と年齢の関係を共有しやすくなります。反対されている段階なら、実績と総額を並べた紙を作るところから始めてください。

よくある質問

地方在住の読者から届く質問を4つ載せました。答えは私の経験の範囲のもので、学校ごとの条件は各校の公式情報で確認してください。

オンラインレッスンだけで完結するかという質問には、基礎の習慣づけには使えると答えています。ただし、私が上京して変わったのは人の数と講師の質のほうでした。

上京先は東京でなければいけないかという質問には、そうとは限らないと答えます。私は最初に大阪を選び、3年通ってから東京校へ移りました。

費用をどう見積もるかという質問には、受講料と交通費を足してくださいと答えています。地方から通う場合、この2つはほぼ同じ規模になります。

親をどう説得するかという質問には、実績と総額を紙にすることを勧めています。感情ではなく数字のほうが、話が前に進みます。

次にやること

  • 通える範囲と首都圏の候補を3校ぶん書き出し、年間の受講料と実績を1枚にまとめる

  • 自宅から各校までの往復交通費を調べ、年間のレッスン回数を掛けて総額を出す

  • 今日から続ける基礎練習を1つだけ決め、時間帯を固定する

Vライバーを選択肢に入れるなら、事務所所属と個人活動を「あとから動けるか」で比べた記事と、Vライバー事務所の面談で聞かれることをまとめた記事が判断材料になります。

地方にいながらオーディションを受ける手順は、地方在住でも受けられるオーディションの探し方にまとめました。書いている人の経歴は運営者情報に、掲載の基準は広告表記・アフィリエイトポリシーに記載しています。

よくある質問

オンラインレッスンだけで声優になれますか?
基礎練習の習慣づけには使えますが、それだけで完結させるのは難しいと考えています。私が上京して変わったのは、レッスンの内容そのものより、周りにいる人の数と講師の質でした。オンラインで基礎を固めながら、出ていく時期を決めるという使い方が現実的です。
上京先は東京でなければいけませんか?
私は最初、香川から大阪の養成所に通いました。近隣で通える都市圏があるなら、そこから始めるのは有効な選択です。私の場合は大阪校に3年通い、そのあと東京校へ移りました。
地方から通う場合、費用はどれくらい見ておけばいいですか?
受講料だけで見積もらないでください。私の場合、香川から大阪へ毎週通った高速バス代は往復約7,000円で、年約50回に換算すると年35万円ほどでした。受講料に匹敵する規模になるため、総額は「受講料+交通費」で計算してください。金額はいずれも当時のもので、現在の相場ではありません。
高校生です。親をどう説得すればいいですか?
私は事務所付属の養成所があると知ったその日に決断し、親に直談判しました。そのとき示したのは、実績と年間の受講料という2つの事実です。感情ではなく、通う先の実績と総額、それを続ける期間を紙にして見せるほうが話が進みます。費用がかかる判断なので、保護者の方に相談したうえで進めてください。

この記事を書いた人

Voice Guild

声優/元Vライバー事務所PM

  • 8年 声優歴
  • 70件以上 VP案件
  • 160名 マネジメント規模
  • 延べ約350名 採用面談

声優として8年活動し、VP案件を70件以上担当。Vライバー事務所ではPMとして160名規模のマネジメントと、延べ約350名の採用面談を行いました。

運営者情報と、このサイトで書かないと決めていること